単純な恋。
「…お婆ちゃんってお母さんのお母さん?」


「ああ。一緒に住んでるから」


「…再婚相手の方も?」


「ああ」


話が見えるようで見えない。
西原の話を頭で考えて黙り込んでいた。



「婆ちゃんが足を骨折して母さんが実家に移り住んだんだ。父さんの方の両親はもう亡くなってたし、こっちに親戚もいなかったし。婆ちゃん、独り暮らしで子供は母さんだけだから介護をする為に実家に帰ったって訳。
それが俺が18の時だから9年前。
で、母さんが再婚したのが5年前。
婆ちゃんが通ってたリハビリセンターの人と再婚した。再婚相手はバツイチ、子供はいない。母さんの希望で婆ちゃんと住んでるって事」


早口で言う西原。


「早いよ。なんとなく理解は出来たけど」


「…そう言うこと」


どう言うことよ。


今の話を整理しながら西原を見る。
ガツガツとカツ丼をがっついてた。







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