女子力高めなはずなのに
週明け、出勤してきた中野さくらは少し変だった。髪型を変えただけじゃない。なんだ……?

こっそりじっと観察した。

……目の横にアザがある。髪型を変えて隠しているのか。

そんなアザ、殴られないとつかないんじゃないのか?

すぐにメラッと胸の奥に火がついた。

男にやられたのか?

あんな風に一人で飲みに行って、また酔って分からなくなって、誰かにやられたのか?

許せない……!

その男を今すぐ殴り飛ばしたいし、そんなバカをやってる中野さくらも許せない。

性懲りもなく声をかける槇村を性懲りもなく押しのけて、中野さくらに迫った。

でも、怪我の原因は男ではなく父親だった。

男じゃなくて良かった……。正直、男にやられたなんて気が狂いそうだった。自分の女でもないのに、バカみたいだ。

だからと言って、父親ならいいというわけではないが。
< 127 / 325 >

この作品をシェア

pagetop