女子力高めなはずなのに
生ぬるい沼のような居心地の良さを求めて影のある重い女に惹かれ、傷の舐め合いになり、そのうち互いに理解を求めすぎて、それがだんだん支配欲に変わり、酷い終わり方をする。

それが今までの俺のパターン。もう同じことは繰り返したくない。

それに今回は、今までと何かが違うと確信していた。

中野さくらは重い女のはずなのに、明るく影を表に出さない。
今まで見たことのないタイプ。

重い女である以前に、その純粋な明るい優しさに惹かれた。
今まで俺が経験したことのない惹かれ方。


彼女のそばにをいると気持ちが前向きになる。

生ぬるい居心地の良さではないが、雲一つない青空のような清々しい心地良さを感じる。

中野さくら。

大袈裟ではなく、俺にとって彼女は光。初めて前を向いて一緒に歩きたいと思った人。

一緒に歩いてくれるかどうかは、これから次第だけど。
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