女子力高めなはずなのに
『雑炊は温めて食べるように!』と書き置きを残していこう思っていたら、井川さんが目を覚ました。

仕方ないから、温めてあげようかな。

井川さんは私の作った雑炊を美味しいと言って食べてくれた。

美味しいって言ってもらえるの、嬉しいな。

井川さんと一緒にいると、いい子ぶったりしないで自然に話をしている自分がいる。

なんか不思議。

冗談につっこんだりする私。

楽しい。

それでも、冗談でも可愛いなんて言われたら、やっぱりドキッとしてしまう。

辛くなるからやめてほしいのに。

帰り際「薬飲んだら、暖かくしてちゃんと寝なさい!」と言って玄関の扉を閉めた。

扉を閉めた途端、ぽろぽろ涙がこぼれてきた。

どうして気持ちを止められないんだろう。

片想いだってわかってるのに。

だめ。

……忘れよう。

こんなの辛いだけだもの。
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