女子力高めなはずなのに
「アッハハッ!やっだ!もう、やめてよー」

美鈴さんも手を叩いて大爆笑している。

それを見て調子に乗ったお兄ちゃん。

「おっし、俺、毎日前歯に海苔貼り付けて歩き回るぞ!」

「やだっ、なにそれ!」

「だって、歯が欠けてるのと歯に海苔付いてるの、同じなんだろ?俺、決めた!毎日歯に海苔貼り付けて仕事行くから」

「やーめーてー!」

「オッス!オラ、歯海苔!」

キリッと笑って言う、そのどこかで聞いたことのあるフレーズもヤバいから!

「あなた、もうやめて!お腹痛いっ!」

「お兄ちゃん、私が悪かったよぅ」

「男に二言はない!」

「美鈴さーん、こんな夫でいいのー?」

「あははっ!いいんじゃない、別に」

笑いながら涙を拭く美鈴さん。

「美鈴さんがそうやって甘やかすからダメなんですよ。もっと見た目もきちんとしてもらわないと!」

私がそう言うと、戦隊モノを夢中になって見ていた甥っ子健太がパッと振り向いた。
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