女子力高めなはずなのに
「摘要はこのまま入力しちゃっていい?」

「うん、大丈夫」

「オッケー」

そう言うとまたバシバシ入力していく。

集中力がすごいのかな……。

あっ!いけない、いけない。

井川さんの観察をするくらいなら、私もちゃんと仕事しよっと。

また、キーボードを叩く音だけがしばらく響いた。


「ふー……、終わったぁー」

入力が終わってうーんと腕を伸ばしたら、緊張から解放された。

一気に集中したから本当に疲れた。

「ちょっと待って、俺はあと2枚」

井川さんは真剣に画面を見つめて入力を続けている。

いつものヨレヨレはどこに行った?

今、めちゃめちゃ本気出してるよね?

「……よしっ、終わった!」

「お疲れさまです」

「まだだよ!間違いとか漏れがないか確認しないと」

まだ瞳に画面を映して集中している。

すごいなー。

もう私の集中力は電池切れです……。


頬杖をついて力なくぼーっと井川さんを見つめた。

資料と画面を見比べながらマウスをカチカチ忙しく動かしている。

やだな、やっぱりカッコイイ……。

こんな風に仕事ができてカッコイイ上司の元で働きたい。

ノムさんが羨ましい……。
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