女子力高めなはずなのに
それに、これ以上一緒にいたらいけない。

さっきから井川さんにどんどん惹かれていく自分を感じている。

だから、突き放すように早口で言った。

「……手伝ってくれてありがとう。でも、修正した伝票を印刷する作業は、私一人で大丈夫だから。お疲れさま!」

「はあ?そんなの伝票間違えて入力した奴に明日やらせろよ。資料さえできちゃえば、あとは別に今日じゃなくてもいいだろ」

井川さんは不満げな顔をした。

「……でも」

目を細めてじっと私を見る。

なに?

「さてはお前、後輩育てるの苦手だろ?」

「え?」

「自分でやった方が早いとか思っちゃうタイプなんじゃないの?」

「それは、……まあ、そうかもしれないけど」

時々井川さんは図星な指摘をする。

……ヤな感じ。

でも、理恵にも教育係失格って言われたんだ。

「後輩に厳しく教えるのも年長者の役目なんだぞ」

「年長者って……」

「だってお前、年長者だろ?それなのに後輩に厳しくできないんだろ?強く指導するとか、苦手なんだろ?だから自分で何でもやっちゃうんだろ?」

「うぅ……」

それはそうだけど。

次々と矢継ぎ早に指摘されると言い返せない。
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