女子力高めなはずなのに
「課長からそう聞いたんですか?」

「うん」

やっぱり!

自分だって悪いくせに。
そんなの愛ちゃんがかわいそう。

「課長だっていけなかったんですよ!ちゃんと見ないでハンコ押したりするから」

ちょっとムキになって言うと、槇村さんは笑った。

「中野さんは正義感が強いのかな?」

「え?いえ、そういうわけでは……」

「だって、後輩ちゃんだけ悪者にされたのが許せなかったんでしょ?」

「それはまあ、そうですが」

「あはは、そういうのを正義感が強いって言うんじゃないの?」

槇村さんは爽やかに笑った。

「はあ……」

そうなのかな。

その爽やかな笑顔を見て思い出した。

槇村さん、あと一か月でいなくなっちゃうんだ。

「槇村さんがうちの会社にいらっしゃるのもあと少しなんですよね?」

「うん、まあそうだね」

槇村さんは少し寂しそうに微笑んだ。

坂田さんの時みたいに、また送別会とかやるのかな。

当然やるだろうな、業務課女子の主導で。

なんかすごいことになりそう……。
< 190 / 325 >

この作品をシェア

pagetop