女子力高めなはずなのに
すごい力だった……。

離してもらったのに、まだ掴まれていたところがジンジン痛い。

睨みつけながら腕をさすった。

いったいどういうつもりなの?

今の行動、間違いなく槇村さんと私の邪魔をしたよね?

今までも、もしかして邪魔してる?って少しは疑ってたけど、確信が持てなかった。

でも、今回は明らかに「邪魔」をしたよね?

……なんで邪魔するの?

井川さんは心に決めた人がいるんでしょ?

それなのに、なんで私の幸せ邪魔すんのよ?

ひどいよ……。

「あんな奴のどこがいいんだ」

井川さんは怒った顔で、こっちを見ないまま言った。

「アンタこそ何なのよ!いきなり割って入ってきて!貸してやるのはここまで、なんて言っちゃって!私、アンタのものじゃないし!」

「そういう言葉を使ったことは謝るよ。悪かった!」

「ホントに悪かったなんて思ってんの?こんなことするなんて、アンタ本当はヤキモチ妬いてるんじゃないの?」

気持ちがおさまらなくて、喧嘩を売った感じで私が勢いよく言うと、井川さんは私の肩をそっと掴んで正面からじっと見つめてきた。
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