女子力高めなはずなのに
「百歩譲って、俺がヤキモチを妬いてるってことにしてもらっても構わない。でもアイツはダメだ」

なに、その真剣な目。

胸の奥に刺さってギュウッて痛くなる。

肩を掴む手の力も、さっきみたいに乱暴じゃない、優しい掴み方……。

なんなの?

でも。
百歩譲って、なんて全然ヤキモチ妬いてないってことじゃん。

少しはヤキモチ妬いていてほしかった……。

ヤキモチも妬いていないくせに邪魔したの?

「わけがわかんないよ……」

「いいから!わかったな?」

「……ぜんっぜんわかんない。なんで邪魔すんの?」

「とにかくあいつはダメだ」

「……」

全く持って意味が分からない。

どうして?

なんなの?


……。

何か理由があるの?

もしかして……。

まさか、まさか。


実は槇村さんのご実家の会社は経営が傾いててすごい額の負債を抱えている、とか?

そんな所に嫁に行ったら大変、とか?

そういうこと?

……そんなわけないか。

それとも、他にも付き合ってる女の人が何人もいる?

愛人いっぱい抱えてる?

……それはあるかもしれないけど。


何度もまばたきをしながら首を傾げた。

だから槇村さんはダメってこと?

そういうことなの?

……さっぱり分からない。
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