女子力高めなはずなのに
ものすごく照れるけど、ここまではっきり言ってもらえたら、バカな私でもさすがにもう勘違いはしない。

ずっとずっと、片想いだって勝手に思い込んでいたから、まだ嘘みたいで、頭がぼーっとしてるけど。

まだまだ頭がいっぱいいっぱいで、甘い言葉を言われるたびに頭がボンッて爆発したみたいに照れてしまうけど。

井川さんはそんな私の反応をどうやら楽しんでいるらしく。

何度も囁いたり抱き寄せたりして、帰り道、私はずっと顔が熱いままだった。


そのまま手を繋いで一緒にお買い物をして。
素直に井川さんの家に行って。
熱々のお鍋を一緒に作って、二人で楽しくつついて食べた。

すごく穏やかで幸せな時間。


そしてその後は……、あの甘いキスなんか比べものにならないくらい、もっとずっと甘く砂糖菓子のようにとかされてしまった。

だって、可愛いとか好きだとか何度も耳元で囁いてくるし。

ドキドキしてゾクッとして、たまらなくて見上げたら、私を見つめる瞳が色っぽくてまたドキドキして、目が合うたびにキスをして。

私を好きになってくれたら幸せなのにって、片想いに胸を痛めていた人に、こんなに強く抱き締めらるなんて。

幸せすぎて、おかしくなりそう。

貪欲に求められて惜しみなく与えられて、それはもう幸せで、脚の先まで甘く痺れて、優しく柔らかい闇の底にふんわり落とされた。
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