女子力高めなはずなのに
これからだって、傷つくことはたくさんあるだろう。でも、たとえ傷ついても、君と一緒ならまた立ち上がって歩き出せる。

輝く君は俺の光。俺の強さ。そんな君が俺の心に寄り添ってくれる。これ以上の幸せがある?

言葉だけでは言い尽くせない。だけど。

「……愛してる」

「え?」

「愛してるよ、さくら」

「……急に、何言って……」

大きな瞳に涙がたまって、あっという間にこぼれてしまったから、強く抱き寄せた。

今まで「好きだ」とは言っても、一度も「愛してる」とは言わなかった。彼女は内心気にしていたんだろう。俺が愛しているのかどうか。

心の中ではいつも愛していると叫んでいた。でも、言葉にしたら嘘になりそうで、どうしても言えなかった。

でも、今なら言葉にしても嘘にならないって、そう思えたんだ。

「愛してる。ずっと、一緒に生きていこう」

「うん……」

少し落ち着いたさくらはため息をついて俺から離れた。

「化粧、直さなきゃ……」

「大丈夫だよ、綺麗だから」

「そういうわけにはいかないの!」

涙を拭きながら、さくらは可愛く睨んで俺をたしなめた。まあ、実家に行くんだからそうかもね。
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