女子力高めなはずなのに
固まりながらも、がんばってじっと槇村さんを観察する。

柔らかそうな髪。優しそうな茶色い瞳。

やっぱり背、高いな。

スーツもスマートに着こなしてる。

この感じだと、けっこう筋肉質かも?

んー、欠点なんて見当たらないっ!


「もしよければ、今度一緒に」

これは、もしや……。


「槇村さーん!槇村さん、いますかー?3番に電話入ってますよー!」


ふんわりした泡の中みたいな二人っきりの世界に浸っていたのに、それを引き裂くようなでかい声。

「槇村さーん!いませんかー?」

ん?

この声聞いたことあるような。

……色白やせ眼鏡!

またアイツか!

なぜこのタイミング!

別にアイツのせいじゃなくて電話のせいなんだけど、なんかアイツのせいにしたくなる。

っていうかアイツ、あんなでかい声出るんだ。

それもちょっと意外。
< 33 / 325 >

この作品をシェア

pagetop