女子力高めなはずなのに
「はーい、今行きまーす!」

何度も呼ぶ声に槇村さんも大きな声で答えた。

「じゃあ、坂田さんの送別会で会おうね」

「……はい」

槇村さんはサッと走り去って行った。


……行っちゃった。

でも、この間はいきなりでちゃんと見られなかった槇村さんを、今日はばっちり間近で観察できた。

うーん、やっぱりカッコイイ。

それに髪に触れられてしまった。

あんな仕草、息が届きそうな距離で……。

キャー!

髪のつや、気にしておいて良かった!

気にしていた甲斐があった!


槇村さん、やっぱり私を誘おうとしてくれていた。

今度こそ!

今度こそ、うまくいきますように。
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