女子力高めなはずなのに
手を洗ってコンパクトを取り出す。

なんか私、緊張しちゃって全然喋れない。
こんな歳で何やってるんだか……。

何を質問していいのかすらよくわからないし。

そういえば私、槇村さんに何か聞きたいことなんてあるのかな?

……なんだろ。

ご実家の貿易会社って何の輸出入をなさってるんですか?とか?

なんだそれ?

なんか……、全然センスのない質問。


私、本当にダメダメだあ。

そういう会話も含めての女子力、だよね。

私、もしかして全然女子力高くないのかも。

愛ちゃんの方がよっぽど積極的で女子力高い。

私が頑張ってるのは見た目と料理くらい……。

それはまずいなー。

はあー……。

ため息をついて戻ると、私の目に飛び込んできたのは、私が座っていた席に座るノムさんの姿だった。

あれれ?

ノムさん、色白やせ眼鏡と仲良くしてたんじゃないの?

色白やせ眼鏡の方を見ると、隣の席が空いていて、もちろんそこにノムさんが座っていたからなんだけど、「ここ、空いてますよ」とにっこり手招きされた。

なんで私がアンタの隣に座んなきゃいけないのよ!

アンタのために化粧直ししたんじゃないから!
< 38 / 325 >

この作品をシェア

pagetop