女子力高めなはずなのに
まあ、確かに仕事は嫌いじゃない。

結婚しても続けられるなら続けたいかな。

……でも、その前に結婚できるかどうかがわからないから問題なんだけど。

ノムさん、おかしなこと言わないでほしいな。


そうこうしているうちにノムさんの化粧が仕上がった。

「できましたよっ、どうです?」

「どれどれー」

眼鏡をかけるノムさん。

「ノムさん、コンタクトにすればいいのに」

「コンタクト、めんどくさいんだよねー」

ああ、やっぱり。


ノムさんは抵抗がありそうだったから、本当に薄い化粧にしてみた。

色が白いから、薄い化粧でも十分映える。

絶対化粧した方がいいのに。
楽しいし。

「うーん、やっぱり違和感あるなー。でも、この口紅の色、すごい綺麗かも」

「ですよね!私のお気に入りなんです、これ」

「そうなんだ。これ、どこの?」

「これはですねー……」


なんだか、結局ノムさんと仲良くなってしまった。

そういえば、槇村さんとのこと邪魔しないで、なんて言われたんだっけ。

でも私、槇村さんとのことは全然ピンと来ていない。

話しかけられたら舞い上がっちゃうけど。

まあ、我が社のアイドルですから。
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