女子力高めなはずなのに
髪を乾かして保湿もして、後はもう寝るだけの状態で、爪を眺めながら漫然とテレビを見ていた。


ドンッ!


……。

やだっ……、まさか。

ドンドンッ!

「さくらー!開けろ!」

「!」

お父さん!

もうあのお金、使っちゃったんだ。


……お兄ちゃんに電話しなきゃ。

震える手でスマホを取り出して、急いで電話をかけた。

でも、なかなか電話に出てくれない。

仕事中なのかな。

何度かかけ直したけれど、やっぱり出ない。

どうしよう。

どうしよう……。

ドンドン!ドンドンドンッ!!

「さくら!いるんだろ!開けろ」
< 99 / 325 >

この作品をシェア

pagetop