だらしない上司の扱い方。



『ごめん。お前は一人でも生きて行けるだろうけど、あいつはそうじゃないんだ』


数ヶ月前に元カレから言われた別れの言葉が甦る。

仕事は出来るけど可愛いげの無い女。

そんな女よりもちょっとどんくさくても守ってあげたくなるような可愛い女の方に乗り換えた男。

浮気されてたのに、取り繕うような事もせず、慰めにもならない言葉を残して。


あぁ……。一番身近に居たはずの彼氏にすらそう思われてたんだから、ただの会社の同僚なんてもっと取っつきずらくて可愛いげの無い女に思われてるんだろう。

自分でもそんな事は分かってたのに、まだ癒えてない心の傷をえぐる。

じわり、と目に熱いものが込み上げてくる。
こんな事で泣くなんてバカみたいだと思うのに。


『やっぱり隣に居てホッとする相手が良いよなー』

『まぁな…。あ、そろそろ戻らないとヤバくね!?』


好き放題言いながら自分が居るのとは反対側に消えてく足音。

あぁ…私も戻らないと行けないのに。
機能してるのは涙腺ばかりで、足は全く動かない。




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