不安すぎて


「私が……透に似合ってないのは……わかっ……てる」


 こんなの、ただの八つ当たりだって分かってる。


 だけど、涙は止まらなくて、滲んで見える視界のせいで透がどんな顔をしているのか、全く分からない。


 うざい女って思われたかな?


 心底あきれた顔をしてるのかな?


 合わせる顔がなくて透の胸を押すと、今度はその手を取られて、そっと壁に縫いとめられた。


「お願いだから……行かせて」


 何度もしゃくりあげながら言うと、頭の上の方から溜め息が聞こえてきた。


 もう、別れの言葉を口にされるのかもしれないと、そう思っていたのに――。


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