絶対零度の鍵
「え?」
戸惑いを含んだ声と共に、手を握る力が緩んだ。
それを軽く払って、僕は自分の片手を取り戻す。
「だから、別にいいんじゃない?って。」
少し痺れた右手をにぎにぎと動かしながら、僕は言った。
「地球が滅びるならそれでいいし、滅びないならそれでもいい。僕は今日が楽しければそれでいい。普通に過ごせればそれでいい。明日が来なくってもそれでいい。」
倒れたままだった椅子を、屈んで起こさせる。
「君もさ、よくわかんないけど、そんなことのために身体を傷つける必要なんかないんじゃない?もっと楽に考えてみたら?地球規模の問題なんか、今更どーにもならないでしょ?」
バシッ
ガコン!バン!
星が、散った。
どうやら起こしたばかりの椅子が、もう一度吹っ飛んだようだ。
僕と一緒に。
戸惑いを含んだ声と共に、手を握る力が緩んだ。
それを軽く払って、僕は自分の片手を取り戻す。
「だから、別にいいんじゃない?って。」
少し痺れた右手をにぎにぎと動かしながら、僕は言った。
「地球が滅びるならそれでいいし、滅びないならそれでもいい。僕は今日が楽しければそれでいい。普通に過ごせればそれでいい。明日が来なくってもそれでいい。」
倒れたままだった椅子を、屈んで起こさせる。
「君もさ、よくわかんないけど、そんなことのために身体を傷つける必要なんかないんじゃない?もっと楽に考えてみたら?地球規模の問題なんか、今更どーにもならないでしょ?」
バシッ
ガコン!バン!
星が、散った。
どうやら起こしたばかりの椅子が、もう一度吹っ飛んだようだ。
僕と一緒に。