厄介なkissを、きみと ー fairy tail ー
「やめろ、って」
ぐしゃぐしゃにされた髪を手ぐしで整える。
ハルトは鼻の下をのばしたまま、
「後藤も、寝癖頭より、きちんとしてたほうが好きだと思うけどなぁ」
と言った。
「……なっ、なに言って、」
「あーっ!!」
ハルトはオレの言葉を遮るように叫ぶと、
「忘れ物した。これ、頼む。先に行ってて」
と、オレにノートを押しつけて教室に戻っていった。
「………なんなんだよ」
本当に、なんなんだよ。
寝癖なおせ?
頭ぐしゃぐしゃにしておいて。
後藤さんの名前なんか出しやがって。
誰かに聞かれたらどうすんだよ。
っていうか、べつに焦ることないのか。
後藤さんがどうだとか、べつに。
……べつに。