厄介なkissを、きみと ー fairy tail ー
「きゃぁあっ」
突然の悲鳴にオレの体がビクッと反応する。
ハッと気づいたときにはもう遅くて。
ものすごい形相で振り返ったあゆみに、
「……ったいなぁ。なんなの!?」
と、怒鳴られた。
「………あ。……えっと」
そうか。
オレ…………。
「………ごめん。なんていうか、…その。
あ、……ゴミが」
なんて苦しい言い訳だ。
自分でも苦笑いしてしまいそうな、そんな言い訳だった。
オレは真実味を持たせるように、親指と人さし指を擦り、ゴミを取ってあげました、とアピールする。
「…………」
少し目を細め、数秒の間オレを見つめていたあゆみ。
「あっそ。ありがと」
そう言うと、オレに引っ張られた髪の毛の束をひと撫でした。