レインボーマジックイン!

一気に伸びた手は紫苑の体をグルグルと巻き付け、何重にもそれが重なっていく。


「くっ…うわぁぁっ…!!」

「紫苑!!」


先の尖った術式ペンをギュッと握りしめた麗遠は、ペンでスラスラと空中に術式を描き始める。

その文字はだんだんと光始めていった。


「フェブリスフレイム」

その瞬間、ズラッと描かれた文字がボッと燃え、だんだんと巨大化して行く。

「はっ!」

麗遠は巨大化した炎を少年の背後から伸びている手へと放った。



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