OUT
永遠は頬に涙を一筋流して、言った。
「今まで、本当にありがと…尚…ずっと…僕の親友だよ…」
涙が止まらない。
今僕はきっと、
世界一不細工だろう。
『…永遠…やだ…どこの国にいくの…?俺もそこに…いくよ…言って…言ってくれよ…永遠ぁあ…!!!!』
尚の声が、だんだん苦しそうになる…。
永遠は最後に一言、呟いた。
「最後に話せたのが…尚でよかった…元気でな…尚……!!!」
『ちょ…永
ブツン…。
プープープープー
これ以上喋ると、決意が崩れてしまうような気がした。
この国に、悔いが残る気がした。
虚しく耳元で響く電話の音と一緒に、永遠はしばらく泣き続けた。