吸血鬼たちに甘く囁かれて*Second*
「おはよう」


「……おはよ」


神河は一瞬俺を見た。


でもすぐに祈織ちゃんの方に向き直り、


「佐野さんは、これから教室に行くん、ですか……?」


「えぇ、神河君も教室へ?」


それだけ聞くと神河隼は顔を下へ向け小さな声で一言。


「ぼ、僕も教室に行こうと、していたんです。……よかったら僕も一緒に行ってもいいですか?」


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