ドルシネア姫
俺は素知らぬ顔で斉藤花恋の横を通り過ぎると、
「あっ、あの…あのね…一週間後、全日本バレエコンクールがあるの…。もし良かったら御三条君見に来てね…。」
「俺お前のバレエ興味ない。」
本当は嘘。
俺はお前のバレエをする姿にぞくぞくするくらいだから。
「で、でもバレエ改革をお父様とするんだよね…?
だから、私のは見なくてもいいから他の人の見て…」
お前の見ないでどうすんだよ。
「あっそ。」
俺はそそくさと斉藤花恋の横を過ぎた。
俺って本当に馬鹿なんだ。