君がいなきゃダメなんだ。【壁ドン企画】
「おっと」と、驚いたような声を漏らした先生だけど、しっかりと私を抱きしめ返してくれる。
……あ、身体が熱い。
そういえば熱があるんだから、こんなことしてる場合じゃないんだ。
我に返って離れようとすると、先生が耳元で囁いた。
「風邪が移るから、キスはしないよ」
うわぁ! 冴木先生の口から“キス”なんて単語が出るなんて!
敬語じゃなくなってるし、ドキドキが止まらない!
物欲しげな顔になっているだろうことも気にせず、私は彼を見上げて少しおねだりしてみる。
「移ってもいいんですけど……」
「そうしたら誰が僕の面倒をみてくれるんですか」
「あ、そっか」
クスッと小さく笑った先生は、「雪乃さんがいれば安心なんで、一緒に取りに行きましょう」と言って、眼鏡を掛けた。
「あそこのショートケーキは格別なんですよ。ホイップクリームのきめがとても細かいんです。今度あれを使ってテクスチャーの研究を……」
……あぁ、始まった。
先生の頭の中はやっぱり研究のことが大部分を占めているみたいだ。
でもいつか、私のことで一杯にしてみせるんだから。
ぶつぶつ呟く彼に呆れ半分、愛しさ半分の笑いをこぼしながら、私は先生の大きな手を取った。
☆º°˚*ENDº°˚*☆
……あ、身体が熱い。
そういえば熱があるんだから、こんなことしてる場合じゃないんだ。
我に返って離れようとすると、先生が耳元で囁いた。
「風邪が移るから、キスはしないよ」
うわぁ! 冴木先生の口から“キス”なんて単語が出るなんて!
敬語じゃなくなってるし、ドキドキが止まらない!
物欲しげな顔になっているだろうことも気にせず、私は彼を見上げて少しおねだりしてみる。
「移ってもいいんですけど……」
「そうしたら誰が僕の面倒をみてくれるんですか」
「あ、そっか」
クスッと小さく笑った先生は、「雪乃さんがいれば安心なんで、一緒に取りに行きましょう」と言って、眼鏡を掛けた。
「あそこのショートケーキは格別なんですよ。ホイップクリームのきめがとても細かいんです。今度あれを使ってテクスチャーの研究を……」
……あぁ、始まった。
先生の頭の中はやっぱり研究のことが大部分を占めているみたいだ。
でもいつか、私のことで一杯にしてみせるんだから。
ぶつぶつ呟く彼に呆れ半分、愛しさ半分の笑いをこぼしながら、私は先生の大きな手を取った。
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