ニンゲン釣りゲーム
「私ら友達でしょ!? 助けてよっ」

由美が、目を見開いて懇願する。

「知らないわよっ、いいから離して!」

真紀がつばを飛ばしながら叫び、すそをにぎりしめた由美の手を叩いた。

それを見た彩乃は、ははっ、と大きな笑い声をあげた。

――なにが友達だよ。簡単に見捨てようとするくせに。
こんな奴らの顔色ばかりうかがって生きていたなんて、ほんとバカみたい。

涙を流して笑っている彩乃に、ひとみが無言でヤリをわたしてきた。
血まみれの唇に微笑を浮かべている。
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