ニンゲン釣りゲーム
言葉がなくても、彩乃には、ひとみがなにを言っているかわかった。

彩乃は、ちゅうちょすることなくヤリを受け取り、ふっと笑みをもらした。
ひとみは、自分用にともう1本ヤリを拾いあげる。

彩乃とひとみは、お互いの顔を見て、うなずくと、同時に走り出した。
――言い争いをしている由美と真紀目がけて。

「きゃあああっ、来たっ、来た!」

狂ったように叫ぶ真紀の胸に、ひとみがヤリを突き刺した。
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