ニンゲン釣りゲーム
もうヤリを突き刺す場所がなく、ふたりを見てみると、すでに息絶えていた。
残念だ、もっと身の毛もよだつような痛みを与えてやろうと思ったのに、と彩乃はがっかりした。

視界の端に、震えてこちらを見てくる夏樹と美月の姿が見えた。

「ねえ」と彩乃は、横にいるひとみに話しかける。

「なんで助けてくれたの?」

純粋な疑問をぶつけてみる。

「うーんと……私たち似ているなって、前から思ってたの……」

「似てる?」
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