薬指の秘密
「高校と大学の時、いろいろ理由つけて立花と同級生を通してたんだ。それで結構後悔した」

だから、もう後悔したくない

「はっきり言わないと伝わらないと思うからはっきり言う。俺にしないか、立花。絶対今よりも幸せにしてみせる」

「…え?……ええ!?」

天井の低い地下通路に反響する絶叫

電車が走っていく音が遠くに聞こえた



「おかえり」

声に視線を上げれば風呂上がりの海斗が薄暗闇の中にいる

「…た、だいま」

「何突っ立ってんの」

「いや、その…」

今のこの衝撃をどう説明しようか

告白されました?

しかも相手はあの山岸君です?

だめだ。言える気がしない

その後の海斗の反応について行ける気もしない

「ええっと…」
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