先輩、次こそ『壁ドン』やります! 【壁ドン企画】
「だってさ。恥ずかしながらあたし。日常、今ちょっと変えてみてもいい気がしてきたし」

え。

「………キスでも、してみる?」

ええ?!

「そういうつもりじゃなかったら、さくっとスルーして。するなら恥ずいから、5秒以内に済ましてね。5、4、」

状況を理解する前に先輩がカウントダウンをはじめる。

「3、2………」

迷いはなかった。気まぐれだったとしても、もし年上の人にもてあそばれてるんだとしても。好きな人が、俺に触れてもいいと言ってくれるなら、遠慮なく。

壁に手をついたまま慌てて顔を寄せると、焦りすぎて前歯がぶつかった。すっごいカッコ悪いキスだったのに、唇が離れると先輩が上目に俺を見て照れたように「へへ」っと笑う。

かわいかった。やっぱ俺はめちゃくちゃ先輩のことが好きなんだなぁって思う。

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