色気のない僕ら
「さ、寒いし冷え性だから腹巻してるの…っ。だから…っ!」
腹巻?
あー、そーいや冷え性だって言ってた気がする。
だからなんだって…。
俺にはそれがなんで“ダメ”に繋がるのかわからなくて。
ただただ彼女の言葉を待った。
すると彼女は。
意を決したように言葉を吐き出した。
「す、好きな人とするのに…腹巻とか色気なさすぎでしょっ…!」
真っ赤な顔して爆弾投下。
ごめん、ほんともう。
そんな可愛いこと言われて我慢しろなんて拷問以外のなんだっつーの。
だいたいそんな忍耐力、俺にはねぇよ。
「…なぁ」
「な、によ…」
「続き、しよ?」
「はっ⁈ だから今やだって…」
「服と一緒にまとめて脱がせるから大丈夫」
「なっ…!そーゆー問題じゃ…」
「うるさい、もう黙れ」
半ば強引に彼女を抱き寄せると。
何かを言おうとして中途半端に開いた唇を塞いだ。