色気のない僕ら

「さ、寒いし冷え性だから腹巻してるの…っ。だから…っ!」





腹巻?

あー、そーいや冷え性だって言ってた気がする。

だからなんだって…。

俺にはそれがなんで“ダメ”に繋がるのかわからなくて。

ただただ彼女の言葉を待った。

すると彼女は。

意を決したように言葉を吐き出した。





「す、好きな人とするのに…腹巻とか色気なさすぎでしょっ…!」





真っ赤な顔して爆弾投下。

ごめん、ほんともう。

そんな可愛いこと言われて我慢しろなんて拷問以外のなんだっつーの。

だいたいそんな忍耐力、俺にはねぇよ。





「…なぁ」

「な、によ…」

「続き、しよ?」

「はっ⁈ だから今やだって…」

「服と一緒にまとめて脱がせるから大丈夫」

「なっ…!そーゆー問題じゃ…」

「うるさい、もう黙れ」





半ば強引に彼女を抱き寄せると。

何かを言おうとして中途半端に開いた唇を塞いだ。





< 15 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop