「私は貴方のモノ」【完結】
それから俺はいつも行くクラブへと向かった。
うるさく鳴る低音が、今の俺にはちょうどよかった。
静かなとこにはいたくない。
VIPルームに入ると、いつも見る顔ぶれ。
軽く談笑しながら、酒を飲む。
それだけでよかった。
女なんていらなかった。
女なんて面倒で、抱く為に相手すればいいって思ってた。
裏では何を考えてるのかなんてわからなくて、結局いつも悪いのは男になるんだ。
だけど、それにも慣れていた。
だから、俺もそれなりの対応をしていた。
……タエは。
タエは嫌だっていいながらも俺を受け入れた。
他に好きなヤツがいるのに、泣きながらも俺に抱かれた。
家族を失って、俺しか頼れない状況に追い込んだのに。
俺を責めるなんて事はしなかった。
全てを受け入れたんだ。
そう、仕向けたのは。
……俺だ。
俺だった。