「私は貴方のモノ」【完結】
そんなタエが愛しくて堪んない。
その翌日から大学にタエと一緒に向かう。
手を繋ぎながら並んで歩く、俺とタエを驚きながら見る人も多かった。
「ちょ!?彬!?」
俺とタエに驚いた声を出すのは梓だ。
俺達の前に来ると、俺とタエを交互に見る。
「梓、ちょうどよかった。紹介する。俺の彼女」
そうやって、タエを紹介するとタエは恥ずかしそうに俯く。
梓は最初こそ驚いた顔を見せていたけど、うんうんと何故か頷いて笑っていた。
「そっか。えっと、何ちゃん?」
「多恵です」
「多恵ちゃん!彬をよろしくね!」
「梓、もしもタエに何かしたら許さねえからな」
「ちょ、ひどーーい!私そんな事しないからーー」
「どうだか」
「それはしないけど、彬で集客する事は出来なくなったかな」
「……」
呆れた顔で梓を見れば、梓は舌をぺろっと出しておどけた。
本当に調子いい。
少し会話をしてから、梓は俺達の元を離れて行く。
ほとんど口を開かなかったタエ。
「梓さんって見た目より、はっちゃけてるね」
「……そうだな」
「なんか、陽子みたいで好きだな」
「そうか?」
俺から見ればはただうるさいだけだが。
陽子も梓も。