「私は貴方のモノ」【完結】
その後にタケルやらが来て、また騒がしくなるが俺は適当にあしらった。
どうせ、最初だけだ。
俺はタエさえいればいいのだから。
「ねえ、アキラ?」
「ん?」
「あの、さ」
「……何」
どこか、歯切れ悪く言うタエ。
そのタエの頬をがしっと掴むと、強制的に俺の方を向かせる。
視線を泳がせながら、タエはぼそっと言った。
「バンド、練習に行ってもいいかな」
ああ。それ。
俺はニコっと笑うと、一言。
「却下」
何で葵がいるとこにわざわざタエを送らなくちゃいけないんだよ。
意味不明。
何も言ってなかったけど、絶対タエの事好きだろ。あいつ。
それで諦めると思ってたけど、またタエは俺に尋ねて来た。
今度は陽子といる時に。