「私は貴方のモノ」【完結】


【で?どうしたらいいわけ?】

【今一緒にいるから、出れない?】

【あー、少し仮眠してからでいい?
ねみい】

【わかった】



携帯をテーブルの上に置くと、俺は一息つく。
誰だ。タエを抱くつもりだったのに。

めんどくせ。



寝室で作業してるタエを呼び寄せると、ソファに座らせる。
わけがわかってなくて、目をくりくりとさせるタエ。



それから、「眠い」一言そう告げるとタエの膝にゴロンっと寝転がった。



「…え?」

「一時間寝る」

「寝るならベッドに」

「ここでいい」


タエの慌てた様子が目に浮かぶ。


それに顔を緩ませながら、俺は目を閉じて眠りに就いた。
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