「私は貴方のモノ」【完結】
「おっ!あっきらー!」
マイクを握っていたタケルのどでかい声が響く。
それに更に顔を顰めた。
「……うるさい」
「そんな事言うなよー!待ってたんだから!」
「……」
酔ったタケルはニコニコしながら俺の肩に腕を回す。
あー、うぜ。
とりあえず、一番近い席に座ると辺りを一度見渡した。
どうやら、合コン中みたいだった。
……人数合わせなら他呼べよ。
「彬さんですよね?」
うんざりしてるとこに、そう声をかけてきたのはタエといつも一緒にいる女だった。
へえ。タエとは違って結構こういうとこ来るんだ。
タエと正反対の見た目だから、調べてる時に顔だけはすぐに覚えた。
今日もロングの髪の毛を丁寧に巻いて、女の子らしいワンピースを身に纏っている。
タエとは大違いだ。