「私は貴方のモノ」【完結】
「ごめんって。あ。梓が最近彬がおかしいーって騒いでたぞ」
「……ちっ」
舌打ちすると、俺は一度髪の毛を掻き上げる。
おかしいって別に何も変わらねえっつうのに。
「えっと…、彬さん?」
「……」
おずおずと陽子が話しかけて来た。
返事せずに目線だけ送ると、陽子は何を思ったのかメニューを広げている。
「何か飲みません?」
「……は?」
「イライラしてるっぽかったから、ぱーっと飲んだら忘れられるかなあって」
「……」
「やっぱいらないかあ」
「……テキーラストレート」
「え?」
目をぱちくりとさせた陽子に、口角を上げてニヤリとする。