あなたと、恋がしたい 【特別番外編】
くたりと手折られた花のように弛緩していく身体に、昂生の重みがのしかかってくる。
まだ繋がりあったままで、荒々しい息遣いも、激しく打つ鼓動も、中を満たして脈動しているそれも、おさまりがつかない。
互いになだめるように唇を重ねながら、果歩は昂生の広い背にそっと手を添えた。
……ああ、この背中だ。ずっとほしかったこの広い背、厚い胸板、力強い腕。指先でたしかめながら至福のときに身を委ねる。
「ああ、やばい。かわいい果歩……」
ぎゅうっと抱きしめられて、果歩は目を白黒させる。
「このまま、俺の腕の中だけに……閉じ込めておきたい」
あまりに甘い言葉を囁くから、くすぐったくて……
「もう、どうしちゃった……の。あっちにいって……おかしくなったんじゃ……」
「おまえな、俺が素直なときぐらい、おまえも素直に喜べ」
「本心?」
「本心じゃなかったら、こんなくさいセリフ言えるか」
「神野さん」
「も、今は黙っておけ……」
一度で済まさないのは彼の常だったけれど、一年ぶりに会えた今夜は特別……甘いみたいだ。