あなたと、恋がしたい 【特別番外編】
夢でも見ているような気分で、果歩は彼を見つめた。
前に会ったときよりも髪が伸びて、髪型が変わっている。街行く人が何人も振り返っていくぐらい、相変わらず容姿に恵まれていて、彼がモデルなのではと思うぐらいスタイルがいいが、出逢ったときと比べると落ち着いた雰囲気があって、より大人の男らしさに磨きがかかった気がする。
人それぞれ時間の感じ方が違うように、昂生が過ごしてきた時間はそれだけ彼を大人の男にしたのだろう。
二人の距離が少しずつ近づく。顔がよく見える距離まで。
思いがけない再会に胸がドキドキ早鐘をうちはじめた。
「……神野さん」
会えて嬉しくて思いきり手を伸ばして抱きつこう――としたところ、ぐいっと手を引っ張られて、ぐらっとよろめく。
「ついて来いよ。おまえを連れていきたいところがある」
「え、ちょっと」
強引なのは相変わらずだ。
有無を言わさないところも。こんなに寒いのに体温が高い手も。
「会うの一年ぶりなのに、元気だった? とかどうしてたとか? ないんですか。もうちょっと再会を楽しみたかったのに。遠恋の醍醐味を奪わないでくださいよ」
嬉しい反面、果歩が膨れっつらで言うと、昂生はふっと口端をあげた。
「年明けまで一緒にいられるから、ぶーぶーいうな」
「え、ほんと?」
頬を紅潮させて喜ぶ果歩を尻目に、昂生もなんとなく嬉しいような顔をして、それが照れくさかったのかふぃっと前を向いた。
「ほんとだよ。おまえのために工面してきてやったんだから、感謝しろよ」
偉そうなところはやっぱり変わっていない。
けれど、おかげで感傷的なきもちが消えて、二人が離れていた時間をあっというまに取り戻せたような気もする。それだけは感謝してもいいかもしれない……と果歩は頬を緩めた。
前に会ったときよりも髪が伸びて、髪型が変わっている。街行く人が何人も振り返っていくぐらい、相変わらず容姿に恵まれていて、彼がモデルなのではと思うぐらいスタイルがいいが、出逢ったときと比べると落ち着いた雰囲気があって、より大人の男らしさに磨きがかかった気がする。
人それぞれ時間の感じ方が違うように、昂生が過ごしてきた時間はそれだけ彼を大人の男にしたのだろう。
二人の距離が少しずつ近づく。顔がよく見える距離まで。
思いがけない再会に胸がドキドキ早鐘をうちはじめた。
「……神野さん」
会えて嬉しくて思いきり手を伸ばして抱きつこう――としたところ、ぐいっと手を引っ張られて、ぐらっとよろめく。
「ついて来いよ。おまえを連れていきたいところがある」
「え、ちょっと」
強引なのは相変わらずだ。
有無を言わさないところも。こんなに寒いのに体温が高い手も。
「会うの一年ぶりなのに、元気だった? とかどうしてたとか? ないんですか。もうちょっと再会を楽しみたかったのに。遠恋の醍醐味を奪わないでくださいよ」
嬉しい反面、果歩が膨れっつらで言うと、昂生はふっと口端をあげた。
「年明けまで一緒にいられるから、ぶーぶーいうな」
「え、ほんと?」
頬を紅潮させて喜ぶ果歩を尻目に、昂生もなんとなく嬉しいような顔をして、それが照れくさかったのかふぃっと前を向いた。
「ほんとだよ。おまえのために工面してきてやったんだから、感謝しろよ」
偉そうなところはやっぱり変わっていない。
けれど、おかげで感傷的なきもちが消えて、二人が離れていた時間をあっというまに取り戻せたような気もする。それだけは感謝してもいいかもしれない……と果歩は頬を緩めた。