あなたと、恋がしたい 【特別番外編】
「会いたかった、果歩」
「……っ」
聞きたかった言葉を、素直に言ってくれるような人じゃないのに。
はぐらかしたり、ごまかしたり、そういうことが得意で、器用に見えてほんとうは不器用で、本心をなかなか見せてくれなかった人なのに。
もしも離れていて変わったことがあったとしたら、寂しいと思うかもしれなかった。
でも、こんなふうに変わっていくことはいやじゃない。
ふたりでひとつ……離ればなれになるまえに感じたとおり、彼と自分は一緒に同じ方向を見ているのだ。
「私だって、会いたかった」
「……うん」
吐息がかかる至近距離まで近づくと、伸びた前髪がさらりと当たった。まだ目は閉じていない。
真剣な瞳を見ていたくて、目の前に好きな人がいるのだと感じていたくて。けれど、あたたかな唇に塞がれた瞬間いつのまにかすとんと瞼が降りてしまっていた。
離れていた距離を埋めるようにやさしく啄まれていたキスは、やがて貪るように激しくつづけられ、それから名残惜しむようにどちらともなく離れた。
「……後ろ向いて、着替えさせる」
秘めやかに囁かれ、果歩は言われるまま応じる。
背中のファスナーをおろす指先にときめいていると、うなじから背筋にかけてキスされて、思いがけず甘い吐息が乱れる。
「あ、……」
他のことをしているような気分になっているのが知られたら恥ずかしいと思って抗おうとするが、それより先に背中に解放感が走る。
ブラジャーが外されたらしい。ドレスのラインの妨げにならないようにストラップレスのブラジャーだったから、あっというまにウエストに下りて落ちていってしまった。
「え、まって、神野さ……裸になっちゃう」
「……そうさせたくてしてる」
昂生はそう言って、うなじをちゅっと吸い上げた。
「……っ」
聞きたかった言葉を、素直に言ってくれるような人じゃないのに。
はぐらかしたり、ごまかしたり、そういうことが得意で、器用に見えてほんとうは不器用で、本心をなかなか見せてくれなかった人なのに。
もしも離れていて変わったことがあったとしたら、寂しいと思うかもしれなかった。
でも、こんなふうに変わっていくことはいやじゃない。
ふたりでひとつ……離ればなれになるまえに感じたとおり、彼と自分は一緒に同じ方向を見ているのだ。
「私だって、会いたかった」
「……うん」
吐息がかかる至近距離まで近づくと、伸びた前髪がさらりと当たった。まだ目は閉じていない。
真剣な瞳を見ていたくて、目の前に好きな人がいるのだと感じていたくて。けれど、あたたかな唇に塞がれた瞬間いつのまにかすとんと瞼が降りてしまっていた。
離れていた距離を埋めるようにやさしく啄まれていたキスは、やがて貪るように激しくつづけられ、それから名残惜しむようにどちらともなく離れた。
「……後ろ向いて、着替えさせる」
秘めやかに囁かれ、果歩は言われるまま応じる。
背中のファスナーをおろす指先にときめいていると、うなじから背筋にかけてキスされて、思いがけず甘い吐息が乱れる。
「あ、……」
他のことをしているような気分になっているのが知られたら恥ずかしいと思って抗おうとするが、それより先に背中に解放感が走る。
ブラジャーが外されたらしい。ドレスのラインの妨げにならないようにストラップレスのブラジャーだったから、あっというまにウエストに下りて落ちていってしまった。
「え、まって、神野さ……裸になっちゃう」
「……そうさせたくてしてる」
昂生はそう言って、うなじをちゅっと吸い上げた。