鈴が咲く【前編】
真っ白の着物。
紅の袴。
袴下帯。
真紅の組紐で髪を一つに高く結わえる。
スゥッと息を吸って。
「北側の第一結界第二結界を解除!
残り3ヶ所を強化!!
北に戦力を集中!相手を迎え撃つ!!!」
強く、凛とした声で。
この一族は、私が守る。
ピシリ、と音がする。
結界に気づいたか…
「北側の結界の保持を辞め
向こうが入ってくるのを待つ!
結界を向こうが破るまでに迎撃用意!!」
ふー、っと深く息を吐く。
「我が名は煌銘の鈴。
我に使えし式神よ。
今その力を解放せよ!」
柏手を叩き、みんなに気を送るつもりで。
これで式神という枷にみんなは囚われない。
自分の使いたいように。使いたいだけ。
自分の力を使える。