鈴が咲く【前編】
里の北側の入口から屋敷にかけての所に
戦力が集中していく。
…大丈夫。
あいつらに気づかれたのは
わざと破らせようとしている北側だけ…
他の場所の戦力を薄くしても
問題は無いはず
「…柳、結界が破れるまでのおおよそのカウントダウンを。
各所にいるみんなにも伝えて。」
『了解』
第三結界しか残してない上に
結界維持をやめた今、相手の戦力も考えれば
破れるまで数分もない。
確か北を任せたのは楚宙だった
最初に入ってきた瞬間に柳と楚宙の風で
閉じ込めるか…
「怜芽」
『はい』
「北が破られると同時に私は燈兜の元に戻る。
楚宙に、北が破られ侵入を許した瞬間に
柳と風の中に閉じ込めるよう伝えて。」
万が一、
一瞬しか閉じ込められなかったとしても
その一瞬を、燈兜は逃さない。