鈴が咲く【前編】
流石2人、想像そのまんま…っ!
口元がにやける。
「燈兜様!」
竜巻が天を突いてから五秒。
屋敷の前に仁王立ちしている燈兜の斜め前に
片膝をついた。
「我が同胞を各所に配置し
伝令と偵察役が1名ずつ。
柳と楚宙に結界が破られ侵入を許した瞬間に
風の中に閉じ込めろと言ってあります。」
すなわち、
結界を破られ里の中で足止め中ということ。
『…そうカ。
よイ判断ダ、これカラ其方は我にツけ』
「はい!」
見えはしないがすぐそこで戦闘が始まっていると分かる。
雄叫びが、術の発動された音が、
すぐそこで聞こえる。
キュッと口元を引き結び
手を握りしめた。
__すぐそこで、戦闘が起こっている。
「……っ」
『鈴…』
はぁ…と呆れたように息をついた燈兜。
「っ!
いえ、なんでも…」
『なイトは言わセんゾ』
「ぅ…」
クツクツと小さく笑う燈兜。
『大丈夫ダ。
ココでずット見てイルだケなんテ
有り得ルわケガなかろう?』
そう、笑みを見せた。