素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「会議は俺と泰東が出席する。お前たち本当にご苦労だった」

「お疲れ様です」

「お疲れ様です」




橘部長の言葉に大樹と佐藤せんぱいは笑顔を浮かべて頭を下げた。
皆で作り上げたものが形になる。
なんか凄く素敵なことだ……。




「夏香、会議頑張れよ!」

「後は任せたぞ!」

「はい!!」




2人の為にも絶対にプレゼンを失敗するわけにはいかない。




「じゃあ、一旦解散だ。泰東はプレゼンの資料を作ってくれ」

「はい!」




橘部長が言えば大樹と佐藤せんぱいは開発室から出て行く。
私も後に続こうとすれば、その足は急に動かなくなる。
なぜなら、私の手は橘部長に掴まれていたからだ。




「橘部長……?」

「泰東」

「はい?」

「……っ……」




私が首を傾げれば橘部長は一瞬だけ言葉を詰まらせる。
そして何かを吹っ切るようにフッと顔を緩ませた。


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