癒しの王子と気の強いお姫様
ボンっと音がするくらいに私の心拍数は上昇し、顔が赤くなったのが自分でも分かった。
な、な、なにコイツ!? 天然?計算?
この思わせ振りな態度はなんなのよ。
「じ、自分で取るから余計なことしないで」
「うん。分かった」
私がキツイ言葉を投げかけても皓は気にするそぶりも見せない。その横で親友がヒヒヒと笑っていたのは見ないふり。
まだドギマギしているのを誤魔化そうと必死だった私に、またも呼び出しがかかった。
扉に目を向ければ、そこに居たのは学年でもトップ人気を誇る雪平(ゆきひら)くんだった。