真夜中のパレード
それは一生告げないと、
自らの心に誓った思いだった。
透子がそんなことを望んでいないと、
知っているから。
――だけど。
「俺はお前の側にいる」
彼女が自分を必要とすることがあるのなら、
思いを言葉に出来るだろうか。
細い背中を抱く手に、
より一層力をこめる。
「……そっか」
答えた透子の表情は、
さっきよりも明るく見えた。
それが愛しくて、
つられて涙がこぼれそうになる。
「そうだね。
冬馬はいつも一緒にいてくれたよね」
「俺はどこにも行かない」
何の音も聞こえない静かな部屋に、
冬馬の声が落ちた。
「誰もいなくなっても、俺だけは
一生お前の近くにいるから」