足音


『なら、一緒に逃げようよ』


『へ?』



…驚いた。

愚痴大会になるかなとか、そんな予想してたのに。


『俺も嫌いだし、お前も嫌いでしょ?』

『逃げるって、そんな…あ』


わかった。

きっと彼は、自分とクラスの中心という立場が辛い私を連れ出そうとしているのだ。


白馬の王子さまよろしく。


そう考えたら、配順的に私はお姫様かぁ。



連れ出されようと。



そう思わないわけがなかった。



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