「お前なんか嫌いだよ」


外に目を向けると今朝見た天気予報の通り、ちらちらと雪が降っているようだった。




寒いんだろうなあ、と身震いして、帰る前に一度温かいものでも飲もうかな、と休憩室に足を向けた。



「帰るのか?」



休憩室に入り、ミルクティーにしようかな、と財布を出そうとしたところでいきなり声をかけられてびくりと身震いする。



「主任……!え、えっと、はい。自販機で温かいものでも買って帰ります、仕事も一区切りついたので」



そう言うと、そうか、といつのまにか後ろにいた主任は頷いた。
相変わらず眉間にはシワが寄っている。



「主任こそ、もう遅いですよ。外は寒いですしそろそろお帰りになって下さいね。もし急ぎの仕事とか多いなら手伝いますよ。」



そういえばここのところ私も残っていたけれど、彼も残業続きだった気がする。
しかも噂によると部下の仕事を代わってやってるとの話もあるのだから、部下想いなのかモノ好きなのか分からないくらいだ。







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